デヴィッド・リンチ監督の『アートライフ』にはどんな魅力があるのか紹介します。生い立ちや、映像で紹介されているリンチ監督の絵画などから、見えてくるものは一体なんなのか?
デヴィッド・リンチ『アート・ライフ』鑑賞!リンチが自宅のアトリエで絵を描きながら、幼少期からイレイザーヘッドまでを振り返る。説明は難しいが、このドキュメンタリーで、彼の映画を見たときになぜ高揚感を覚えるのかわかった。リンチは映画監督である前に本物の芸術家なのだ。 pic.twitter.com/LHyN2bTJOT
— コーヒー&ベルベット/CineMag(伊良波航太) (@movie_crisis) November 28, 2019
デヴィッド・リンチ アートライフ基本情報
タイトル:『デヴィッド・リンチ:アートライフ』
公開年:2017年
監督:ジョン・グエン、 リック・バーンズ、 オリビア・ネアーガアード・ホルム
出演:デヴィッド・リンチ
撮影:ジェイソン・S
タイトルこそ『デヴィッド・リンチ:アートライフ』ですが、ドキュメンタリーなので、監督はもちろんリンチ本人ではありません。
本人自らメガホンをとっていたら、それはそれで観てみたいですね。
今作も、デヴィッド・リンチという人物を客観的に知ることができる、ファン必見の作品です。
リンチの絵や芸術作品が観られる
デヴィッド・リンチ監督の『アートライフ』の一番のポイントは、彼が今まで作ってきたアート作品が観られることです。
リンチ監督の語り口調は穏やかなのですが、画面で紹介される作品は、異常性際立つことこの上なし!
こんな怖い絵とか描いていたなら『マルホランド・ドライブ』や『インランド・エンパイア』みたいな映画ができるのも納得!という感じです。
リンチの生い立ちがわかる
引用元:https://ordinary-times.com
デヴィッド・リンチ監督が、一体どんな少年時代や青年期を過ごしていたのか?イレイザーヘッドを作るまでの苦悩の様子が語られます。
少年時代は中流階級で幸せに過ごしたようですが、小さい頃に弟と、「道の向こうから大きな裸の女性が現れてそばで泣き出す」という、現実か幻覚かわからないような、衝撃的な出来事があったと語っています。
ティーンエイジャーになると絵を描くことに夢中になり、友人の父親の画家の家に入り浸るようになります。
家を離れて進学する際に、引越し先の部屋で2週間も閉じこもっていたという話もあったので、とても感受性の強い変わった子どもだったのでしょう。
フィラデルフィアの美術学校で絵画を制作するかたわら、絵を動かすというアイデアに惹かれ映画製作を開始。イレイザーヘッドを撮るための支援金がなければ、映画監督になれていたかわからないと語ります。
実生活では結婚し、娘も生まれていたので、相当な葛藤があったようです。
リンチの人としての異常さがわかる
リンチ監督の話を聞いていると、生い立ちに不幸があったとか、そういう類の話はまったく出てきません。もちろん彼が幸せな幼少期を過ごしたことは喜ばしいのですが、アーティストっていうとなんだか、生い立ちからして破天荒なイメージがあるじゃないですか。彼にはそんな気配はまったくないのです。
しかし家庭に特に問題がないにも関わらず、闇が深い作品を多く輩出するという事実に、リンチ監督の異常性が際立っているような印象を受けます。
もともと天性の芸術的才能や感性を持っていたのでしょう。じゃないと『ロスト・ハイウェイ』や『ブルーベルベット』のような映画は、作ろうと思っても作れないと思います。
まとめ:デヴィッド・リンチが真の芸術家だとわかる
デヴィッド・リンチ監督のドキュメンタリー『アートライフ』はリンチが映画監督である前に、真の芸術家であることが垣間見える貴重な作品です。この作品を観ると、映画作品における彼のオリジナリティの理由が少しわかるような気がします。まだ観てない人はぜひ観てみましょう!
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本ページの情報は2019年12月時点のものです。
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